So-net無料ブログ作成
検索選択

真葵とじいちゃん [3/17]

私には母方の祖父(真葵の曾じいちゃん)の記憶がまったくありません。

私が生まれる前にすでに亡くなっていたのであたりまえなのですが、だいぶ大きくなった頃に祖父の写真を母が発見して

「これがあんたのじいちゃんだよ」

と見せられて、『あぁ、じいちゃんってこんな顔してたんだ~』とやっと実感できたぐらいだったのです。

 

私の父が病で倒れたとき、真葵はまだ1歳の誕生日をやっと過ぎた頃でした。

離れていて看病はおろかお見舞いにすらいけない日々・・・HPで日記をつけたり、メールで写真を届けたりと真葵の成長を見てもらおうと送り続けました。

父は病室で

「生の(動く)真葵が見たいなぁ」

とよくつぶやいていたようです。

 

父の病状もなんとか退院するまでに回復し、私達も年末・年始の休暇にあわせてに実家に帰ることが出来ました。

そのとき真葵は1歳半。ちょうど人見知りの始まっていた頃で、特に男の人を見ると大泣きしていました。

退院したとはいえ、元気だった以前の父とは違う”じいちゃん”の姿に、きっと真葵は泣くだろうなぁ・・・と心配してましたが、

「じーちゃん!じーちゃん!!」

と大喜びしていて、やっぱり真葵は身内の顔を覚えているものだなぁ、とちょっとほっとしました。

真葵は父にべったりで、一緒にしまじろうのビデオを見ては踊り、絵本を読んで!とせがんだり・・・父も、一緒に手遊びをお付き合いしたり、繰り返し絵本を読んでやったりしてました。

そんな姿に驚いたのは私達・・・だって、父は自分の子供たちにもそんなことをしたことがなかったのですから。

「ちょっとみてよ、じーちゃんが真葵に絵本読んでるよ」

「えぇっ?!あのじーちゃんが・・」

「うーん、やっぱり孫の力はすごいよ。いいリハビリだよね」

母と私は影からこの仲の良い二人の様子をこっそりと眺めては、クスクスと笑っていました。

 

それじゃ、またくるからね!と約束して実家から戻ってきました。

そのしばらく後に父の病気は再発、そのまま入院・・・

次の連休には必ず行くよ、といっていたのに、それを待たずに父は帰らぬ人となりました。

葬儀の席、真葵は黒いワンピースを着て走り回り、私達に笑顔を振りまきます。

私達も真葵に気をとられていると、悲しみをこらえることが出来ました。

でも、この時真葵はまだ2歳前・・・きっとこのまま”じーちゃん”のことを忘れていくんだろうなぁ、と思いました。

 

最近、パソコンに収めている写真を眺めていると、父と真葵の2ショット写真が出てきました。あの、二人でビデオを見たり、絵本を読んでいたときの写真です。

真葵が近寄ってきて、パソコンの画面を見て

「あ、じーちゃんだ!!」

「真葵ちゃん、じーちゃんを覚えてるの?」

「うん、じーちゃんが真葵ちゃんに絵本読んでくれたよ!」

写真にはビデオや絵本はほとんど写ってません。ということは・・・あぁ、真葵にはじいちゃんと一緒に過ごした記憶が残ってたんだ・・・そう思うと、ちょっと嬉しくなりました。

 

今日は、真葵の大好きな”じいちゃん”の命日です。


nice!(7)  コメント(12)  トラックバック(1) 

nice! 7

コメント 12

初めまして!
記事をみていて、なんだか胸がキュンとしてしまいました。
子供さんは少しでも過ごした日々を覚えているものなんですね!
うちは・・・生まれてすぐに亡くなっちゃってじいちゃんのこと全然
覚えていませんよ。でも、おんぶされてる写真はあります。
その写真を見てると、なんともいえない懐かしさと、もう少し記憶のあるうちに
甘えたかったなぁという気持ちが交差します。
by (2005-03-17 09:53) 

ワタシ自身が父方の祖父の記憶があまりないんです。ワタシが3つの時になくなってしまったのですが、写真もほとんどないのにある1日のエピソードだけ鮮明に覚えているんです。そのほかはほとんど覚えてないです。一緒に住んでいたにもかかわらず、です。
記事を読んで、もしかしたら仏様が忘れて欲しくない相手にはほんの少しだけ記憶をとどめておいてくれるのかもしれないなって思いました。
マキちゃん、きっとこの先もおじいちゃんと絵本読んだこと覚えてると思いますよ^^
by (2005-03-17 12:33) 

nikukyu

真葵ちゃん、おじいちゃんのこと覚えてたんですね!
私もなんだかうれしいです。
本当に楽しかった、うれしかった思い出は、心に刻まれて、もしも記憶としてなくなっても、心の中にあるんじゃないかなぁ。
おじいちゃんも、真葵ちゃんも、きっと本当に楽しかったんですね。
じーんとしました。
by nikukyu (2005-03-17 13:32) 

スペシャルエアー

亡くなった人もこうして誰かの心に思い出として残り
その想いが受け継がれていくんですね。
by スペシャルエアー (2005-03-17 13:45) 

nal

私は祖父2人とも会った事も写真を見た事もないので、こういう話を聞くとすごくキュンとしてしまいます。コドモって素晴らしい!あと、はるまきママさんの文章はいいですね。昨日に続いてギャグだけじゃないです。いや、マジです。ちょっとそぐわないコメントですみません。
by nal (2005-03-17 16:35) 

斉藤ようこ_nina

わたしも父方の祖父の顔、写真でしか覚えていません。
同居していたのに、1歳を前に亡くなってしまったので…。
今、私の父が、私が小さかったときにはしなかったような満面の笑顔で、かえるちゃんと遊んでいます。
まきちゃんとおじいちゃまのように、楽しい思い出をたくさんたくさん、これからも作っていけたらいいな、と思います。
by 斉藤ようこ_nina (2005-03-17 16:53) 

albireo

たまりません・・・。目がうるうるしてしまいます・・・。
真葵ちゃん。じーちゃん、きっと遠くから見ていてくれるよ・・・。
by albireo (2005-03-17 17:24) 

neige

(T◇T)ダーーッ
妊娠してから涙もろくなりまして・・・。
素敵なお話ですね・・・おじいちゃんも天国で喜んでいることでしょう!!
by neige (2005-03-17 18:01) 

はるまきママ

>湘南134さん
ようこそ、いらっしゃいませ~。
生まれてすぐに亡くなられたのでは、覚えてなくてもしょうがないですね。
でも可愛がられていた写真が残っていて、それだけでもよかったです。

>きゃさりんさん
自分が2,3歳のときの記憶って、あまり定かじゃないんですよね。
だから真葵が覚えていてくれたことが、とても嬉しかったです。
そのときの絵本、大事にしてます!

>nikukyuさん
そういっていただけると、私も嬉しいです。

>スペシャルエアーさん
真葵には可愛がってもらった想い出、大事にしていってもらいたいです。

>nalさん
自分が祖父の記憶がないのはそんなに気にしてなかったのですが、真葵には”じいちゃん”のことを覚えていて欲しかったんです。
人の親になったから、きっとこんなことを思うのでしょうね。
普段は『育児中お馬鹿ネタ』炸裂ですが、たまにはこんなのも・・・

>ひなぐまさん
子供向けの顔と、孫向けの顔、違いますよね?!
楽しい想い出、沢山たくさんできますよ!

>albireoさん
私もどこかで見てくれていると思ってます。
by はるまきママ (2005-03-17 18:13) 

はるまきママ

>neigeさん
あ、わかる!妊娠中は感情の起伏が激しいですよね?!
お子さん生まれたら、おじいちゃん&おばあちゃんにも沢山抱っこしてもらってください。
by はるまきママ (2005-03-17 18:15) 

斉藤ようこ_nina

この記事に関連して、ちょっと思い出したことがありましたので私のほうに書いてみました。
TBさせていただいてまーす♪
by 斉藤ようこ_nina (2005-03-17 19:56) 

はるまきママ

早速うかがいま~す♪(^^ゞ
by はるまきママ (2005-03-17 20:14) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

メッセージを送る

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。